このたび、国内の医師主導治験として、局所進行・再発類上皮肉腫患者を対象に、ヒストンメチル基転移酵素の一種、EZH(enhancer of zeste homolog)2に対する選択的かつ可逆的な低分子阻害薬であるE7438(タゼメトスタット)単独療法の多施設共同第Ⅱ相医師主導治験(試験略称:TAZETTA)を開始しました。
現在、東北大学病院(所在地:宮城県仙台市)、国立研究開発法人国立がん研究センター中央病院(所在地:東京都中央区)、愛知県がんセンター(所在地:愛知県名古屋市)、九州大学病院(所在地:福岡県福岡市)の全4施設で実施中です。
対象となる患者さんの数が非常に少ない中でありますが、できる限り早く本試験を完遂してタゼメトスタットの有効性を証明し、いち早く本邦の患者さんに本治療を届けるためにも、皆様からのご紹介をご検討いただけましたら幸いです。
Ø 目的:日本人の局所進行・再発類上皮肉腫患者を対象に、タゼメトスタットの有効性および安全性を第II相医師主導治験により評価する。
Ø 登録期間 2022年10月1日~ 2024年9月30日(予定)
Ø 主な適格規準
1.文書による同意が得られる
2.16歳以上である
3.組織学的に類上皮肉腫であり、切除不能と診断されている
4.ドキソルビシンを含む抗がん剤治療を行った後に悪化している (周術期等に治療後である場合は、転移・再発後の治療歴は必須ではない)
5.各臓器機能が規定内に保たれている
注:上記の患者選択基準は概要であり、上記に該当していてもこの治験に参加できないことがありますので、ご了承ください。
Ø シェーマ
Ø 治験詳細情報
jRCT(臨床研究等提出・公開システム)
URL: https://jrct.niph.go.jp/latest-detail/jRCT2031220523
Ø 問い合わせ先
国立研究開発法人 国立がん研究センター中央病院
臨床研究支援部門 研究企画推進部 臨床研究支援室
〒104-0045
住所:東京都中央区築地5-1-1
電話番号:03-3547-5201(内線5637)